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6万円イヤホンが大人気、品切れ状態…そのワケ

【売れる理由】

それにしても、6万円とは、iPod本体よりも高い。30~40代の男性はなぜ、こうした超高級品を買うのだろうか。

ヒビノの担当者は「CDの売れ筋を見てもそうだが、最近は1960~80年代の回帰ブーム。そのとき青春時代を過ごした世代が、いい音でもう一度当時の音楽を聴き直したいと思っているのでは」と分析する。

一方、博報堂生活総合研究所の林光・主席研究員は「こうした現象は豊かさの象徴で、30代から60代ぐらいまでの消費動向の特徴。昔と違い、需要のバリ エーションが広がっていて、1つの趣味を手軽に楽しんだり、逆にのめり込んだりと、いろいろ楽しみ方が出てきている」と指摘。

「6万円といえば高いかもしれないが、今の時代は価格ではなく機能が重視される。1億3000万人のうち1000人ぐらいは、いい音を楽しめるなら高く ても買う。さらにインターネットの普及などで、ごく少数の消費者しかいない商品の情報でも入手できるようになっていることが背景にある」という。

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